葬儀が開かれるまで【葬儀開始まで】

最近は葬儀を自宅で開く人はだいぶ少なくなりました。葬儀場を利用した場合には細かな葬儀のための小道具などを準備する必要がないので、見送る親族の側の負担は大変軽くなります。ですが、葬儀場を利用する場合であっても、それぞれの道具の持つ意味などは知っておいた方がよいでしょう。例えば、故人の葬儀を待つまでの間に飾っておく枕飾りなどの装飾品です。
故人を安置する部屋では、装飾品をすべて取り外すか壁一面に白い紙を貼るなどして隠します。神棚など外したり隠したりできないものについては、扉をしっかりと閉じ、封をしておきます。置物や掛け軸などは撤収し、枕飾り以外のものは極力置かないようにしておきます。安置するための部屋は、仏壇がある仏間とします。
死装束を着用させたあとは、納棺の日までそのまま布団の上に横にして安置します。敷布団は1枚だけとし、掛布団は普通とは反対向きにし裾のほうが顔がわに来るようにします。顔には白い布をかけておき、手を胸の上で軽く組ませて数珠をもたせます。また、風習によっては「守り刀」として魔除けの刀を掛布団の上において、死者にとりつく悪霊を防ぐようにするところもあります。
最近では「守り刀」の風習は簡略化される傾向にあり、刀ではなくハサミや小刀、カミソリなどを代用する場合もあります。また、葬儀社によっては本物の刃物ではなく模型の木刀などを使用することもあるようです。宗派によってそれぞれ違いがあります。