葬儀が開かれるまで【安置方法】

臨終を迎えた故人の葬儀のためには、しきたりに沿った用意が必要です。ですが、最近は宗教的な儀礼を厳しく行うことも少なくなってきており、古式を意識しつつも故人の意思を尊重して葬儀の準備が行われることもよくあります。基本的には臨終のあと故人は死装束をまとうことになりますが、これも白木綿の経かたびらという衣服にこだわることなく好きな服装にしてもよいことになっています。故人の気に入っていた洋服に合わせ、生前の愛用品であった品物を持たせてもよいでしょう。
故人の遺体に死装束を着用させたあとは、北向きに横たわせ胸の上で手を組ませます。真上を向かせた顔の上には白木綿をのせます。ただしこれは仏式や神式の葬儀の場合の方法であり、地方によっては特殊なルールがある場合もあります。さらに、キリスト教などの場合では全く方法が異なるので、その場合は専門の人に尋ねるとよいでしょう。
遺体を北枕にしたあとは、枕飾りという供え物を行います。正式に執り行う場合にはこれらを乗せる台には白木のものが使われますが、それ以外の台を使う場合であっても上に白布をかければ代用できるものとなっています。故人の枕元に台を置き、一輪差しの花やお線香、ロウソク、だんごなどを飾ります。
枕飯としてご飯をお茶碗に盛ったものも供えられますが、これは故人が日頃愛用していたお茶碗に、同じく愛用していたお箸を立てます。なお、一輪挿しの花としては菊を使う場合が多いようです。