葬儀が開かれるまで【衣装の準備】

臨終を迎えた故人の葬儀までには、やっておかなくてはならない準備があります。臨終から葬儀の間には少なくとも24時間以上の猶予がなくてはいけません。その間には、故人を見送る人たちによって葬儀の手配が行われます。まず、臨終となった故人の体を清め、葬儀のために死装束を着せます。亡くなった故人の目を閉じ、やすらなか表情に落ち着かせて脱脂綿で拭きます。この脱脂綿には清めやすいようにアルコールなどを含ませ、見える部分だけでなく体のすみずみまでを拭きます。鼻や耳、口、肛門などには脱脂綿を詰め、女性の故人の場合には死に化粧をほどこします。
死装束とは、白木綿の経かたびらのことです。葬儀のときには死装束をまとまわせてから棺に入れることになります。昔は死装束は近親の女性の手によって縫い上げられるものでしたが、最近では葬儀社などによってあらかじめ用意されるようになっています。ちなみに死装束の縫い方には細かな決まりごとがあり、返し玉や玉結びが禁じられています。
着せ方としては、合わせを左前とし白の手甲脚絆に白足袋、わら草履を履かせて死出の旅支度を整えるのです。最近は宗教的儀礼の意味合いも薄くなってきているため、中にはこの死装束ではなく生前に好んでいた服を着せることもあるようです。
死装束は着物以外にも細かい小道具があります。地域の風習やしきたりなど、独自のきまりがある場合も多いので、不明な点は葬儀社のスタッフに相談するとよいでしょう。