葬儀が開かれるまで【臨終】

葬儀は、臨終の時を迎えたときから準備が始まります。この臨終についても、いくつか知っておきたい一般的な儀式方法があります。例えば、臨終を迎えた人に行われる「末期の水」です。名称自体はかなり有名ですが、実際にはどのようにしてとられるものなのでしょうか。
末期の水とは、「死に水を取る」とも言われます。由来としては、故人が再び生き返ることを願い、死に際に水を与えるというところからきています。水はコップのような多量が入るものではなく、新しい筆の先や割り箸に脱脂綿を巻いたものなどの先を少し湿らす程度でよく、白いひもで先を結んで唇をそっと潤します。末期の水を行うのは血縁の近い者より行い、近親、友人の順に行われます。突然の死の場合で、家族のかけつけが間に合わないときには居合わせた知人が先にとってもよいことになっています。
臨終とは、その人が亡くなったことを示すものです。死の確認は心臓の鼓動が止まったときが基準とされていますが、それから24時間ほどはまだ肉体の細胞が完全に死滅しないので、臨終から火葬までは少なくとも一昼夜はおかなくてはならないことになっています。
この24時間の間にはまず遺体を穏やかにし、アルコールなどを使って清めます。この清めのための処置を「湯灌」といいます。「湯灌」というのは古来は清めのためにたらいの湯を使ったことから残っている言葉です。現在では故人の家族でなくとも看護婦さんや葬儀社の人が代わってやってくれることが多いようです。